野球のショートはなぜ遊撃手?名付け親・中馬庚の真相と6番の謎

野球のショートはなぜ遊撃手?名付け親・中馬庚の真相と6番の謎とはどのようなものなのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

野球の守備位置にはそれぞれ1から9までの守備番号(ポジションコード)が割り振られています。ここでも野球ファンが必ず抱く疑問が、「なぜショートは二塁(4)と三塁(5)の間にあるのに、番号が飛んで『6番』なのか?」という点です。

守備位置の番号順を観察すると、バッテリーから内野を反時計回りに巡る規則性があることが分かります。

  • 1番:投手(ピッチャー)
  • 2番:捕手(キャッチャー)
  • 3番:一塁手(ファースト)
  • 4番:二塁手(セカンド)
  • 5番:三塁手(サード)
  • 6番:遊撃手(ショート)
  • 7番:左翼手(レフト)
  • 8番:中堅手(センター)
  • 9番:右翼手(ライト)

19世紀後半、スコアブックの記帳法を確立したアメリカの野球記者ヘンリー・チャドウィックは、まず塁上に固定された基本の内野手を「1(投)→2(捕)→3(一)→4(二)→5(三)」と時計の逆回りに番号を振りました。そして、当時まだ「内外野の補助役」として配置が流動的だったショートストップを内野の最後に「6番」として追加したのです。

守備番号の変遷と各ポジションの名称・原義の違いを整理したのが下表です。

守備番号・ポジション英語表記と本来の原義日本語訳の由来・考案者配置理由・歴史的背景1:投手Pitcher(投げる人)直訳的命名(明治初期)守備の中心起点として1番2:捕手Catcher(捕る人)直訳的命名(明治初期)投手の対となる扇の要として2番3〜5:一・二・三塁手First / Second / Third Basemanベースの直訳(一塁・二塁・三塁)ベースを守る順番で3→4→5と付番6:遊撃手Shortstop(浅く打球を止める人)中馬庚が「遊撃」の軍事用語を適用定位置のない補助要員だったため内野の末尾に付番7〜9:外野手(左・中・右)Left / Center / Right Fielder方角・位置の直訳(翼・手)レフトからライトへ時計回りに7→8→9

このように守備番号の並び順そのものが、「ショートはもともと通常の塁手ではなく、後から機動部隊として組み込まれた」という歴史の動かぬ証拠になっています。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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