膨らんだモバイルバッテリーは爆発寸前?原因と発火を防ぐ安全処分法

膨らんだモバイルバッテリーは爆発寸前?原因と発火を防ぐ安全処分法についての最新情報をご紹介します。

バッテリーの膨張に直面した際、誤ったネット上の都市伝説や自己流の応急処置を信じて大事故を招く事例が散見されます。代表的な危険な誤解を整理し、何がNG行為なのかを明確にしておきましょう。

誤解1:「針や画鋲で穴を開けてガスを抜けば元に戻る」

SNSや動画共有サイトの極めて無責任な投稿で稀に見られる「ガス抜き」は、自殺行為に等しい最も危険な行為です。バッテリーパックに針などの金属を突き刺した瞬間、プラス極とマイナス極を隔てている絶縁層が突き破られて直接接触し、超大電流による火花が発生します。充満している可燃性ガスに即座に引火し、顔面や手のひらに向かって爆発的な火柱が上がることになります。絶対に異物を刺したり、強い圧力をかけたりしてはいけません。

誤解2:「冷凍庫や冷蔵庫に入れれば膨らみが治まる」

「熱を持っているなら冷やせばいい」という発想も致命的な事故を誘発します。冷やすことで一時的に気体の体積がわずかに縮小することはあっても、化学的に変質した内部構造は二度と修復されません。それどころか、急激な温度差によってバッテリー内部に結露(水分)が発生し、その水分がリチウムと化学反応を起こしてさらなるガス発生やショートの原因となります。常温以外の極端な環境に置くことは事態を悪化させるだけです。

誤解3:「少し膨らんでいても機内持ち込みなら飛行機に乗せられる」

旅行や出張の多いビジネスパーソンが見落としがちなのが航空輸送のルールです。国際民間航空機関(ICAO)および国土交通省の安全規定により、破損や膨張が確認されるモバイルバッテリー 飛行機 持ち込み 禁止の対象となります。 通常、健全なモバイルバッテリーであれば受託手荷物(預け入れ)は禁止されているものの、一定容量以下であれば機内持ち込み手荷物として携行が認められています。しかし、「外見に明らかな膨張、変形、破損が見られるバッテリー」は機内への持ち込み自体が厳格に禁止されています。上空1万メートルの密閉空間で熱暴走を起こした場合、客室乗務員による消火対応が極めて困難になるためです。保安検査場で没収・破棄を命じられるだけでなく、虚偽申告で持ち込もうとすれば航空法違反に問われるリスクすらあります。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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