記銘力とは?記憶力との決定的な違いと認知症を防ぐ最新チェック法
記銘力とは?記憶力との決定的な違いと認知症を防ぐ最新チェック法に関する知りたいポイントを徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。
まず言葉の定義を整理しておきましょう。記銘力(読み方:きめいりょく)とは、見聞きした新しい情報を頭の中にインプットし、痕跡として脳内に刻み込む能力を指します。
医学や心理学において、記憶という現象は単一の働きではなく、以下の「記憶の3段階プロセス」を経て成立します。
- 記銘(Encoding):新しい情報や経験を脳内に取り込み、符号化して覚える段階。
- 保持(Storage):記銘された情報を脳の神経ネットワーク内に保管・定着させておく段階。
- 再生(Retrieval):保持されている情報を必要なときに思い出し、言葉や行動としてアウトプットする段階。
一般的に使われる「記憶力」という言葉は、この記銘・保持・再生という一連のサイクル全体を包括した総合的な能力を指します。一方、記銘力はその最初の入り口である「インプット作業そのもの」に特化した機能を意味します。
また、時間軸による分類も見落とせません。記憶は保持される時間に応じて、数秒から数十秒保持される「即時記憶」、数分から数日程度保持される「近時記憶」、そして何年・何十年も保持される「遠隔記憶」に大別されます。記銘力に障害が生じた場合、真っ先に破綻をきたすのが「近時記憶」です。数十年前に通った小学校の校歌(遠隔記憶)は鮮明に歌えるのに、5分前に家族と交わした会話の内容(近時記憶)が一切残らないという現象は、この記銘プロセスの機能不全によって引き起こされます。