手足口病の流行が警戒される真相とは?大人の重症化と最新対処法
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感染症の観測現場において、手足口病を取り巻く環境は明らかな変化を見せています。厚生労働省や国立感染症研究所の集計データによると、例年の手足口病の流行時期は6月下旬から7月中旬にかけてピークを迎えるのが通例でした。しかし、気候変動や人々の生活様式の変遷に伴い、春先や秋口以降にも散発的な集団感染が確認されるなど、流行の長期化・通年化が常態化しています。
地域ごとの警戒指標となる手足口病の警報レベルは、小児科定点医療機関あたりの1週間における患者報告数が「5.0人」を超えた時点で発令され、「2.0人」を下回るまで継続されます。複数の自治体で春先からこの基準値を突破するケースが相次いでおり、保育現場や医療関係者の間では警戒感が一気に高まりました。
この流行拡大の背景には、複数の病原ウイルスが同時並行で循環している構造があります。手足口病を引き起こす主な原因ウイルスは、ピコルナウイルス科に属するコクサッキーウイルス(A6、A16、A10など)やエンテロウイルス71(EV71)です。これらのウイルスは一度感染しても型が異なれば再感染を繰り返すため、ひとつのシーズン中に子どもが複数回罹患する事例も決して珍しくありません。