Bills福岡の閉店理由は?水上公園の現在と移転・再開の真相

Bills福岡の閉店理由は?水上公園の現在と移転・再開の真相について押さえておきたい ポイントを厳選して解説いたします。

シドニー発祥のbillsは、創業者ビル・グレンジャー氏が手がけるリラックスしたダイニングカルチャーを世界に広めたグローバルブランドです。日本国内でも七里ヶ浜、お台場、表参道、横浜赤レンガ倉庫などに続く国内6号店、そして西日本初出店として2016年7月に開業したのが「bills 福岡」でした。

閉店の第一の要因として挙げられるのが、公民連携(PPP)プロジェクトに基づく定期建物賃貸借契約の満了です。福岡市が推進した都心のオアシス創出事業の一環として整備された水上公園「SHIPS GARDEN」は、当初から一定の運営サイクルを見据えた契約スキームで稼働していました。開業から約8年が経過したタイミングで初期契約期間の満了を迎え、施設側と運営会社の間で今後の更新条件や施設活用方針の協議が行われた結果、円満な形での契約終了が選択されました。

第二の要因は、世界的な原材料価格の高騰と外食産業における経営資源の最適化です。シグネチャーメニューである「リコッタパンケーキ」や「オーガニックスクランブルエッグ」には、厳選されたフレッシュリコッタチーズや高品質なバター、卵が惜しみなく使われます。2020年代半ばにかけて進行した輸入食材の大幅なコスト上昇や人件費の高騰は、高品質・フルサービスのプレミアムダイニング業態にとって無視できない構造的課題となりました。

さらに、福岡都心部で猛烈なスピードで進む「天神ビッグバン」による都市空間・商業導線の地殻変動も無縁ではありません。福ビル街区をはじめとする超高層複合ビルの相次ぐ竣工により、天神エリアの集客コアが劇的にシフトするなか、運営元である株式会社トランジットジェネラルオフィスは、首都圏や関西圏を含む全社的な店舗ポートフォリオの再構築を図る戦略的判断を下したといえます。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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