スペイン高速鉄道脱線事故の真相と教訓|原因と判決・2026年の安全対策
スペイン高速鉄道脱線事故の真相と教訓|原因と判決・2026年の安全対策の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。
2013年7月24日午後8時41分、首都マドリード発フェロル行きのレンフェ(Renfe:スペイン国鉄)が運行する高速列車「アルビア(Alvia)730系列車」が、北西部ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラ駅手前約4キロ地点にある「アングロイス(Angrois)カーブ」で脱線・横転しました。現場はキリスト教の聖地として知られる同市最大の祝祭前夜であり、車内は帰省客や観光客で満席に近い状態でした。
高速走行が可能な新線区間から在来線区間へと合流する半径約400メートルの急カーブにおいて、列車は制限速度80km/hを大幅に超過する時速約179km/hで進入。車体は遠心力に耐えきれず線路外側の防音壁に激突し、車両が折り重なるように粉砕・炎上しました。
この大惨事による死者は79名(のちに負傷が原因で亡くなった方を含め80名とも報告)、負傷者は140名以上にのぼり、スペインにおける高速鉄道関連の事故としては過去最悪の被害を記録しました。世界遺産の巡礼路の終着点で起きた悲劇は、国内外に計り知れない衝撃を与えたのです。