世田谷ラブストーリーのコード進行解説!カポ位置と切ない響きの極意
世田谷ラブストーリーのコード進行解説!カポ位置と切ない響きの極意を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。
back numberのソングライティングを手がける清水依与吏が紡ぐメロディは、誰もが一度は経験したことのある情けない未練や純真な憧れを、絶妙な和声の緊張感で包み込みます。「世田谷ラブストーリー」の原曲キーはD♭(変ニ長調)。この調性は、ピアノやギターにおいて柔らかく少し陰りのある独特の温もりを帯びるキーとして知られています。
楽曲の核となるサビ部分の基本進行は、いわゆるJ-POPの王道進行と呼ばれる「IV → V → iii → vi」(カポ1装着のCメジャー表記でF → G → Em7 → Am7)を基調としています。しかし、単なるポップスと決定的に異なるのは、随所に散りばめられたadd9(アドナインス)やオンコード(分数コード)による浮遊感です。「帰りたくない」と言い出せない主人公の足踏みする心情が、解決しきらないテンションノートの持続音と見事にシンクロしています。
清水依与吏自身、当時のインタビューで「日常の景色と心の揺れがそのままアコギの鳴りに溶け込むような音作り」へのこだわりを語っており、ギターのコードフォームそのものに感情の起伏がプログラミングされていることが分かります。