ノルウェーが捕鯨を続ける理由とは?商業捕鯨の真相と日本の違い
ノルウェーが捕鯨を続ける理由とは?商業捕鯨の真相と日本の違いについて見逃せない ポイントを厳選して解説いたします。
Q1:ノルウェー産のクジラ肉は、日本国内でも日常的に流通しているのですか?
A1:はい、日常的に流通しています。日本国内で流通するミンククジラ肉のかなりの割合をノルウェーからの輸入肉が占めています。ノルウェー国内では赤肉の消費が追いつかないため、クジラ肉の消費文化が根強い日本市場へ冷凍ブロック肉として正規輸出されており、首都圏や関西の飲食店、通信販売等で広く提供されています。
Q2:ノルウェーはなぜIWC(国際捕鯨委員会)を脱退せずに捕鯨を続けられるのですか?
A2:国際捕鯨取締条約第5条に定められた「異議申立(Objection)」の制度を合法的に利用しているためです。1982年に商業捕鯨モラトリアムが決議された際、ノルウェーは期限内に異議申立を行いました。これにより条約の規定上、モラトリアムの効力がノルウェーには適用されず、加盟国の権利を保持したまま商業捕鯨を継続できる法的根拠を確保しています。
Q3:ノルウェーの一般家庭では今でもクジラ肉を頻繁に食べているのですか?
A3:世代間格差が顕著です。北部の沿岸部や高齢世代では、伝統的なシチューやステーキとして親しまれていますが、オスロなどの大都市圏や若年層では牛肉・鶏肉、サーモンなどの消費が主流です。動物愛護意識の高まりや食の多様化により家庭内での消費量は減少傾向にあり、これが前述の「捕獲枠の余剰」や「日本への輸出シフト」を加速させる直接の原因となっています。