十六分音符が走る・モタつく原因を解明!プロ直伝のリズム克服法

十六分音符が走る・モタつく原因を解明!プロ直伝のリズム克服法に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。

スタジオ現場やレッスン現場で「なぜ十六分音符が乱れるのか」を検証すると、演奏者の多くが「指の動きが追いつかない」というフィジカルの問題だと自己診断しています。しかし、運動生理学や感覚運動同期(SMS)の研究データが明かす事実は大きく異なります。十六分音符が弾けない理由の根底にあるのは、筋肉の強さではなく、脳内における「内部時計の解像度不足」です。

四分音符や八分音符を演奏しているとき、脳は比較的ゆったりとした時間枠で次の打鍵やピッキングを計画できます。ところが十六分音符に突入した瞬間、情報処理量は一気に4倍へ跳ね上がります。脳が1拍を均等に4等分したタイムスロットを正確にイメージできていないと、次の拍に間に合わないという恐怖心から指が先行して「走る(テンポが早くなる)」か、情報過多に脳がフリーズして「モタつく(テンポが遅れる)」という両極端のエラーを引き起こします。

さらに現場で頻出するのが「共収縮(Co-contraction)」と呼ばれる生理現象です。速いフレーズを正確にこなそうと意識しすぎるあまり、指を曲げる屈筋と伸ばす伸筋が同時に緊張し、ブレーキをかけながらアクセルを踏み込むような硬直状態に陥ります。結果として手首や前腕が固まり、物理的に打鍵やピッキングのコントロールが効かなくなるのです。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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