ブーム崩壊を越えて。平成を駆けた伝説のイカ天バンドが語る今
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1989年2月に放送を開始した『三宅裕司のいかすバンド天国』は、日本の音楽文化における巨大な地殻変動だった。タレントの三宅裕司がMCを務め、審査員陣の辛口批評と視聴者のリアルタイムな支持が交錯するステージから、毎週のように個性的すぎるアマチュアバンドが全国へと躍り出た。
当時の音楽シーンは、大手レーベルによる整然としたプロデュースが主流を占めていた。そこに突如として現れたのが、荒削りながらも強烈なエゴと衝動を秘めた「イカ天ロック」の潮流である。多様なジャンルがごった煮となった混沌のエネルギーは、瞬く間に全国の中高生や音楽ファンを虜にし、土曜深夜のテレビ前に釘付けにした。