新幹線アイスはなぜ硬い?車内販売終了後の自販機設置駅と最新購入術
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新幹線アイスを手に取った誰もが驚愕する、あの岩石のような硬度。一部では「冷やしすぎているだけの手抜きではないか」と勘違いされることもあるが、実態は全く異なる。製造元である「スジャータめいらく」の綿密な製品設計と、新幹線という特殊な移動空間が掛け合わさった結果生まれた、極めて合理的な必然性によるものだ。
アイスクリームの物理的な硬さを決定づける最大の要因は、「オーバーラン(空気含有率)」と「乳固形分・乳脂肪分」の比率にある。一般的な市販カップアイスの多くは、スプーンの通りを良くし、ふんわりとした軽い口当たりを生み出すためにオーバーランを60%〜100%程度に設定している。つまり、体積の半分近くが空気で構成されている計算だ。
対して、スジャータスーパープレミアムアイスのオーバーランは極限まで低く抑えられており、わずか数パーセントから十数パーセント程度と推計されている。容器の内部には濃密なアイスの原液がぎっしりと詰まっており、空隙がほとんど存在しない。さらに、生乳から作られる乳脂肪分は15.5%以上(バニラの場合)という最高クラスの「アイスクリーム規格」を誇る。高密度で濃厚な油脂と無脂乳固形分が凝縮されているため、物理的に分子同士が強固に結びつき、常温に置いても外側から簡単には崩れない構造ができあがる。
ここに決定打となるのが「徹底した超低温管理」だ。かつてのワゴン販売時代、パーサーはドライアイスを充填した頑丈な保冷バック内でアイスを管理していた。その内部温度はマイナス20℃からマイナス30℃前後にまで達する。一般的な家庭用冷凍庫の基準温度であるマイナス18℃を大幅に下回る極冷環境に長時間置かれることで、水分と乳成分が完全に凍結固定され、まるで大理石のような硬度を誇る「シンカンセンスゴイカタイアイス」が完成するのである。