ブルータスお前もかの意味と真相!カエサル暗殺の元ネタを徹底解説
ブルータスお前もかの意味と真相!カエサル暗殺の元ネタを徹底解説にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。
なぜブルトゥスの裏切りは、二千年以上の時を経てもなお語り継がれているのでしょうか。その理由は、当時の古代ローマにおける政治力学と、二人の間に存在した極めて濃厚な人間関係にあります。
紀元前49年、カエサルは元老院の命令に背いてルビコン川を渡り、かの有名な「賽は投げられた(Alea iacta est)」の決断を下しました。内戦に勝利したカエサルは権力を一手に掌握し、紀元前44年2月には「終身独裁官(ディクタトル・ペルペトゥオ)」に就任。事実上の王政復活を危惧した元老院共和派の議員たちは、強烈な危機感を募らせていきました。
暗殺の首謀者たち(ガイウス・カッシウス・ロンギヌスら)は、共和政樹立者の血を引くマルクス・ユニウス・ブルトゥスを旗頭として抱き込みます。ブルトゥス自身はカエサルの専制に哲学的・倫理的な嫌悪を抱きつつも、私情と公義の間で激しく葛藤した末に暗殺計画への参加を決意しました。
紀元前44年3月15日(いわゆる「3月のアイズ」)、ポンペイウス劇場の元老院会議場において、カエサルは約60名の謀議者たちに取り囲まれ、合計23箇所を刺されて絶命しました。最高権力者として数々の修羅場をくぐり抜けてきたカエサルが、最後に目にしたのが「誰よりも慈しんできた若者」の掲げた凶刃だったという事実が、歴史上類を見ない悲劇性を生み出したのです。