側頭部を押すと痛い原因は?危険な病気のサインと受診科の判断基準

側頭部を押すと痛い原因は?危険な病気のサインと受診科の判断基準について分かりやすく解説いたします。詳細な分析をご覧ください。

側頭部を押した際に生じる鈍い痛みや圧痛の主原因として、臨床現場で最も頻繁に確認されるのが側頭筋のこりです。側頭筋は耳の上からこめかみ周辺にかけて扇状に広がる大きな筋肉で、下あごを引き上げて咀嚼する役割を担っています。長時間のPC作業やスマートフォンの凝視による眼精疲労、そして知らず知らずのうちに首が前方へ突き出るストレートネック 頭痛が重なると、首から側頭部へつながる筋膜がピンと張り詰め、押しただけで飛び上がるような圧痛点(トリガーポイント)が形成されます。

筋肉の緊張が持続して頭全体を締め付けられるように痛む状態は緊張型頭痛と呼ばれ、日本頭痛学会の診療ガイドラインでも一次性頭痛の中で最多の有病率を占めると報告されています。しかし、問題は「単なるコリ」と自己診断して片付けられない病態が存在することです。

たとえば、頭痛の発作に伴って頭皮の感覚が過敏になる「アロディニア(異痛症)」が起きている場合、髪に触れたり側頭部を軽く押したりするだけで強い痛みを感じます。これは片頭痛の前兆や発作期に脳の中枢神経が興奮状態に陥ることで引き起こされる現象です。さらに、血管自体に自己免疫性の炎症が生じる疾患や、頸椎由来の神経圧迫など、圧痛を引き起こす引き金は多岐にわたります。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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