六波羅蜜寺はなぜ怖いと噂されるのか?空也上人像と鳥辺野の歴史真相
六波羅蜜寺はなぜ怖いと噂されるのか?空也上人像と鳥辺野の歴史真相の重要なポイントについて、分かりやすい解説を基に徹底解説します。
六波羅蜜寺の代名詞とも言える空也上人立像は、鎌倉時代を代表する仏師・運慶の四男である康勝(こうしょう)の手によって造立された傑作です。では、なぜ口から仏像が出ているのでしょうか。
この特異な表現は、空也上人が「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と念仏を唱えると、その声のひと声ひと声が阿弥陀如来の姿に変化したという伝説を、極めて写実的かつ立体的に視覚化したものです。念仏の文字数である6文字に合わせて、口から伸びる針金の先に6体の小さな阿弥陀仏が精巧に配置されています。
写真や絵葉書で見ると奇怪なホラー描写に見えがちですが、実物を間近で拝観すると印象は一変します。上人の目には水晶を嵌め込む「玉眼(ぎょくがん)」が施され、民衆の救済に生涯を捧げた聖者の鬼気迫る情熱と慈悲の深さが宿っており、見る者を圧倒する崇高な祈りの造形美であることが分かります。