箱ひげ図の外れ値はなぜ1.5倍?計算式と除外すべきかの判断基準

箱ひげ図の外れ値はなぜ1.5倍?計算式と除外すべきかの判断基準について徹底解説いたします。最新の情報をご確認ください。

Q1:箱ひげ図で「1.5倍」ではなく「3倍」を使うことがあるのはなぜですか?
A1:統計学者テューキーの定義において、1.5×IQRを超える値を「軽度の外れ値(Outlier)」、3.0×IQRを超える値を「極端な外れ値(Extreme Outlier / Far Out)」と分類しているためです。正規分布において3.0×IQRは約±4.7σに相当し、出現確率は約0.0002%(100万件に2件程度)という天文学的な数値になります。極めて明確な異常値のみを厳格に抽出したい場合には、3倍ルールが採用されます。

Q2:箱ひげ図の外れ値は、必ずデータから削除しなければいけませんか?
A2:いいえ、削除すべきではありません。明らかな入力ミスや計測機器の異常であることが確認された場合を除き、外れ値は「現実の母集団が持つ正当なばらつき」です。ビジネス上の重要顧客や重大なリスクシグナルである可能性が高いため、削除せずに「なぜその値が発生したのか」を個別に分析するか、中央値のように外れ値の影響を受けにくい統計量を用いて集計を継続するのが原則です。

Q3:データ数が少なくても箱ひげ図の外れ値判定は有効ですか?
A3:サンプルサイズが極端に小さい場合(概ね20〜30件未満)、箱ひげ図の外れ値判定は過度な偽陽性を招くリスクがあります。四分位数の推計自体が不安定になるため、数件の正常値が誤って外れ値として丸印表示されてしまう現象が起きやすくなります。小規模データの場合は、箱ひげ図単体で判断せず、個々のデータをプロットした散布図やストリッププロットを併用して実データを確認することが推奨されます。

Q4:Excelの箱ひげ図で外れ値が表示されない場合の対処法は?
A4:まず、データ内に「Q3 + 1.5×IQR」または「Q1 - 1.5×IQR」を超える数値が実際に存在するか計算して確認してください。境界線を超えるデータがない場合、外れ値の丸印は表示されません。また、グラフエリア内の箱ひげ系列を右クリックし、「データ系列の書式設定」を開いて「外れ値のポイントを表示」にチェックが入っているかを確認してください。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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