Goの過去形がWentになる理由とは?語源の真相と完了形を完全整理
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中学英語の基本ルールにおいて、動詞の過去形は語尾に「-ed」を付ける規則変化が原則です。しかし、最重要動詞である「go」の過去形はwentであり、原形との共通点はどこにも見当たりません。ネット上や知恵袋でも「なぜgoedではないのか」「単語のテストで理不尽に感じた」という声が絶えませんが、歴史言語学の視点から紐解くと、極めて明快な事実が浮かび上がります。
古代英語の時代、動詞go(当時の古英語表記はgān)にも過去形が存在していました。その形は「ēode(エオデ)」という、これまたgoとは似ても似つかない単語でした。当時からgoの過去形は変則的だったのです。転機が訪れたのは15世紀頃の中英語期でした。当時、「曲がりくねって進む」「道を進む」という意味を持っていた別の動詞wend(ウェンド)の過去形「wente(現在のwent)」が、goの過去形ēodeを押しのけて使われるようになり、そのまま乗っ取ってしまったのです。
このように、一つの動詞の活用表の空白を埋めるために、全く別の語源を持つ単語が合体する現象を、言語学では「補充法(suppletion)」と呼びます。日本語でも「良い」の活用において、終止形は「いい」と言いますが、過去形は「いかった」ではなく「よかった」と、古語の「よし」の活用形を借りてくる現象と同じ力学です。つまり、goとwentは元々赤の他人の動詞であり、歴史の荒波の中で一つの活用体系へと統合されたというのが、語源の真相です。現代英語でも「wend one's way(ゆっくり歩む)」という表現にwendの名残が残っています。