松井秀喜の5打席連続敬遠の真相|明徳義塾の決断と30年後の和解
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1992年夏の甲子園2回戦、石川代表・星稜高校と高知代表・明徳義塾高校の対戦は、大会屈指の好カードとして全国の注目を集めていました。星稜の4番打者・松井秀喜選手は、すでに高校通算本塁打を量産し「怪童」としてプロのスカウト陣からも熱視線を浴びていたスラッガーです。
しかし、試合は誰もが予想しなかった異様な展開をたどります。明徳義塾のエース・河野和洋投手は、松井選手の全5打席すべてで一度もバットを振らせることなく、捕手を立たせたまま四球を与え続けました。試合は明徳義塾が3対2で星稜を破るという劇的なスコアで幕を閉じましたが、試合終了と同時に甲子園のスタンドからは罵声が飛び交い、グラウンドには無数のメガホンやゴミが投げ込まれる事態となったのです。
打席・イニング試合状況(走者・点差)投球内容と結果戦術的意図・影響第1打席(1回裏)1死走者なし(0-0)ストレートの連続ボール(四球)初回・走者なしからの敬遠にスタンド騒然。先制パンチとして勝負回避を徹底。第2打席(3回裏)1死三塁(0-0)完全な敬遠四球スクイズ警戒と併殺狙いの定石。後続を断ち無失点で切り抜ける。第3打席(5回裏)1死一塁(明徳 2-0 星稜)完全な敬遠四球長打による一打同点を徹底阻止。星稜の反撃の芽を摘む。第4打席(7回裏)2死走者なし(明徳 3-2 星稜)完全な敬遠四球2死走者なしでも敬遠を貫徹。球場のブーイングが最高潮に達する。第5打席(9回裏)2死三塁(明徳 3-2 星稜)完全な敬遠四球(サヨナラ走者出塁)一打同点・長打で逆転サヨナラの場面。5番打者を打ち取り試合終了。