短期記憶とは?すぐ忘れる脳の仕組みと劇的改善トレーニング法
短期記憶とは?すぐ忘れる脳の仕組みと劇的改善トレーニング法について押さえておきたい 事実を分かりやすい構成で解説いたします。
覚えたはずの情報をすぐに忘れてしまう最大の理由は、脳の司令塔である海馬(かいば)による冷徹な情報選別が行われているからです。
五感から入った情報は、まず側頭葉の内側にある海馬へ送られます。海馬は「この情報は生命維持に不可欠か」「強い感情や反復を伴っているか」を厳格に審査します。日常の些細なメモや一度見聞きしただけの数字は、海馬から「生存に不要な雑音」と判断され、あっという間に消去(減衰や干渉)されてしまいます。
この忘却を防ぎ、短期記憶を長期記憶へと強固に定着させる鍵となるのが、心理学でいう「リハーサル」です。リハーサルには主に次の2種類が存在します。
1つ目は、頭の中で単語を呪文のように繰り返す「維持リハーサル」です。電話番号を口ずさみながらダイヤルする行為がこれに当たり、短期記憶の保持時間を一時的に延ばす効果があります。
2つ目は、既存の知識と関連付けたり意味を深く掘り下げたりする「精緻化リハーサル」です。「この英単語はあの語源と同じ構造だ」「この数字は家族の誕生日と関連している」といったように、意味のネットワークを広げて海馬に重要性をアピールすることで、情報は強固な長期記憶へと昇華されます。