パルムアイスはなぜ極上なのか?剥がれぬチョコと食感の秘密を徹底解剖

パルムアイスはなぜ極上なのか?剥がれぬチョコと食感の秘密を徹底解剖に関するポイントを分かりやすくまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。

パルムを口に運んだ読者が感じる「深みのあるミルキーなコク」には、もう一つの隠された仕掛けがあります。パッケージ裏面の原材料表示を丁寧に見つめると、脱脂濃縮乳やクリームといった主要な乳原料とともに、パルムマスカルポーネチーズの文字が刻まれていることに気づきます。

日本の食品衛生法に基づくアイスクリーム類は、乳固形分や乳脂肪分の割合によって「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4段階に厳密に区分されます。パルムのレギュラー商品は、最も基準が厳しく乳脂肪分8.0%以上を要求される最高ランクの「種類別:アイスクリーム」です。しかし、森永乳業は単に乳脂肪分を高めるだけでは満足しませんでした。乳脂肪分を過剰に引き上げると、濃厚さは出るものの後味が重くなり、喉が渇くようなしつこさが残ってしまうためです。

そこで白羽の矢が立ったのが、ティラミスなどの高級ドルチェに使われるイタリア原産のフレッシュチーズ「マスカルポーネ」でした。酸味がほとんどなく、乳本来の上品な甘みとコクを持つマスカルポーネをアイスミックスへ絶妙な比率でブレンドすることにより、以下の相乗効果が生み出されています。

第一に、生クリーム単体では出せない「立体的で奥行きのある乳の風味」が構築されます。第二に、チーズ由来の上質な脂肪分が舌の上に残りつつも、雑味のないキレの良い後味を実現し、「もう一口食べたい」と思わせる絶妙な余韻を作り出します。森永乳業が誇る100年以上の乳業研究が結実したこのレシピこそが、コンビニエンスストアのアイスコーナーに並ぶ価格帯でありながら、専門店のパティスリーに匹敵するリッチな満足感を与える最大の根拠なのです。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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