【徹底解説】東大全共闘とは?エリート学生が安田講堂に立てこもった真相
【徹底解説】東大全共闘とは?エリート学生が安田講堂に立てこもった真相についての真相をご紹介します。
同時期に日本の学生運動の二大潮流を形成したのが、日本大学における「日大全共闘」です。同じ「全共闘」という名称を冠しながらも、その発生要因、組織構成、そして掲げた運動理念には決定的な違いが存在していました。当時の警察白書や取材資料を紐解くと、両者の性格は対極にあったことがわかります。
日大全共闘は、理事会による巨額の裏金工作や体育会系学生による恐怖政治という、きわめて明白な「悪」に対する怒りでした。学費値上げ反対や言論の自由を勝ち取るための闘争であり、ある意味で極めて健全かつ正当な権利行使だったと言えます。
対照的に東大全共闘は、「自分たち東大生は、国家権力や独占資本に奉仕する官僚・経営者予備軍に過ぎないのではないか」という内面的な罪悪感(ギルト・コンプレックス)を燃料としていました。社会的には勝者であるはずの若者が、己の立場そのものを否定しにかかるというパラドキシカルな運動形態こそが、東大紛争を特異かつ陰鬱なものにした要因です。