歯が透明になる原因と治し方|先端が透ける酸蝕症の危険サイン
歯が透明になる原因と治し方|先端が透ける酸蝕症の危険サインの主要なニュースをコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。
「歯の先端が透けて見える…」という違和感の正体は、歯の構造そのものが薄くなっている物理的な変化にあります。歯は外側から順に、人体で最も硬い組織である「エナメル質」、その内側にある黄色味を帯びた「象牙質」、そして中心部の「歯髄(神経)」で構成されています。
通常、前歯の先端部分は象牙質が存在せず、半透明のエナメル質だけで成り立っています。しかし、内側にあるはずの象牙質の支えが減ったり、エナメル質自体が極端に薄くなったりすると、光がそのまま透過して裏側の口腔内の暗がりが透け、まるで先端がグレーや透明に変色したかのように映るのです。
この歯が透明になる原因として、現在歯科医学界で虫歯・歯周病に次ぐ「第3の歯科疾患」として警鐘が鳴らされているのが「酸蝕症(さんしょくしょう)」です。口腔内が酸性に傾くことでエナメル質が溶ける現象を指し、虫歯菌の出す酸ではなく、私たちが口にする飲食物や胃酸などの直接的な酸によって歯のミネラルが徐々に奪われていきます。
厚生労働省の歯科疾患実態調査や関連学会の報告によると、成人の約4人に1人が酸蝕症の兆候を抱えていると推計されています。初期段階では痛みが全くないため、本人が「歯の先端が透けている」と肉眼で気づいた時点では、すでにエナメル質の摩耗がかなり進行しているケースが少なくありません。