脳梗塞の前兆に肩こりはある?見逃せない危険なサインと受診基準
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脳梗塞の直前に現れる最も重要かつ危険なサインが、一過性脳虚血発作(TIA)の症状です。一時的に小さな血栓が脳血管に詰まり、局所的な虚血を起こすものの、自然に血栓が溶けて数分から数十秒、長くても24時間以内に症状が完全に消失してしまう病態を指します。
臨床データによると、TIAを発症した患者の約9.2%が90日以内に本格的な脳梗塞を発症し、その半数は発症から48時間以内に集中しています。「症状が消えたから治った」のではなく、「大地震の前に起きた強烈な前震」と捉えなければなりません。TIAや発症初期に見られる代表的なサインが、片側の手足のしびれと麻痺、そして突然のろれつ障害・言語障害です。
世界的なスクリーニング基準として確立されているのが「FAST(ファスト)」チェックです。近年では平衡感覚や視覚異常を加えた「BE-FAST」の普及も進んでいます。
- B(Balance):急激にふらつく、まっすぐ歩けない、めまいがする。
- E(Eyes):片方の目が見えにくくなる、物が二重に見える、視野の半分が欠ける。
- F(Face / 顔の麻痺):「いー」と口を横に広げたとき、片方の口角が上がらず引きつる。
- A(Arm / 腕の麻痺):両腕を手のひらを上にして前に突き出したとき、片方の腕が自然と下がってくる。
- S(Speech / 言語障害):短い文章がスムーズに出てこない、ろれつが回らず言葉がもつれる。
- T(Time / 時間):症状が1つでもあれば、発症時刻を確認して即座に119番通報する。
首や肩の激しい張りに加えて、上記のうち1つでも該当する兆候が出現した場合は、筋肉のコリではなく脳血管の急性病変である疑いが極めて濃厚です。