心筋梗塞で右肩が痛む理由とは?左肩との違いや危険な病気を見抜く

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発症初期の段階で、自身の症状を心臓の異常と結びつけられる患者は決して多くありません。心筋梗塞サバイバーの回顧録や救急医療の現場報告からは、痛みの捉え違いが受診の遅れを生んでいる切実な現実が浮き彫りになっています。

「朝起きたとき、右の首の付け根から肩にかけて鉛を乗せられたような異様な重さを感じた。数日前に重い荷物を運んだため、寝違えか五十肩が悪化したのだろうと思い込み、湿布を貼って横になっていた。しかし、1時間ほど経つと冷や汗が止まらなくなり、息を吸っても胸に入ってこない感覚に襲われ、家族が救急車を呼んだときには意識が朦朧としていた」(都内在住・60代男性の手記より)

救急救命センターの専門医らは、「筋肉痛や関節炎と心血管疾患の最も決定的な違いは、身体を動かしたときに痛みが変化するかどうか」と警鐘を鳴らします。腱板断裂や五十肩(肩関節周囲炎)であれば、腕を上げたり肩を回したりといった動作に伴って局所の痛みが悪化します。また、痛む部位を指で強く押すと圧痛点が存在するのが一般的です。

これに対し、心筋梗塞による右肩の関連痛は、「腕をどの方向に動かしても痛みの強さが変わらない」「肩のどこを押しても痛みの芯に届かない」という特徴を持ちます。筋肉の表面ではなく、身体の奥深くから絞り上げられるような鈍重な痛みが、姿勢を変えても一切軽減しない――これこそが、内臓由来の痛覚シグナルが発する特有の危険信号です。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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