料理のアク取り決定版!取らないとどうなる?一瞬で劇的改善する裏ワザ

料理のアク取り決定版!取らないとどうなる?一瞬で劇的改善する裏ワザの背景について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

料理レシピに必ず登場する「アクを丁寧にすくい取る」という指示。これを怠ると具体的に何が起きるのか、アクを取らないとどうなる 理由を科学的に掘り下げます。管理栄養士の岩切千晃氏がWEBメディアの取材などで指摘している通り、灰汁の正体と成分は食材によって明確に二分されます。

肉や魚といった動物性食材から出るアクは、主に水溶性の筋形質タンパク質が熱によって熱変性し、血液や脂質を巻き込んで凝固した浮遊物です。加熱初期にグツグツと泡立ちながら茶褐色や灰色に固まるのがこれにあたります。一方、野菜から出るアクは、ポリフェノール類(カテキンやタンニンなど)やシュウ酸、ホモゲンチジン酸といった有機酸・配糖体です。

これらを除去せずに煮込み続けると、鍋の中で凝固タンパク質が激しい対流によって微細に粉砕され、スープ全体に溶け出してしまいます。その結果、澄んだ黄金色になるはずの出汁は白濁し、口に含んだ瞬間に舌を刺すようなえぐ味、渋み、そして酸化した脂特有の生臭さが鼻に抜ける仕上がりになってしまいます。繊細な和食やクリアなスープにおいて、アクの放置は致命傷になりかねません。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest