眼球に虫がいる感覚の正体とは?飛蚊症との違いと失明を防ぐ緊急対処法

眼球に虫がいる感覚の正体とは?飛蚊症との違いと失明を防ぐ緊急対処法に関するポイントを詳しくまとめました。詳細な解説をご覧ください。

屋外での歩行中や自転車の走行中、目に小さなコバエや羽虫が飛び込んでくる事故は日常茶飯事です。しかし、そのパニック時の初動を誤ると、虫そのものによる害よりも自己流の対処によって角膜をズタズタに傷つける危険があります。

目の違和感と異物感の原因が飛び込み虫である場合、絶対に避けるべきNG行動と正しい応急処置の手順を以下に示します。

やってはいけない3大NG行動

  1. 目を強くこする:虫の体液(蟻酸や有毒酵素)が角膜全体に広がり化学外傷を引き起こすほか、虫の硬い脚や翅が角膜に突き刺さり、上皮剥離を引き起こします。
  2. 指先やピンセットで無理につまみ出そうとする:視界が定まらない状態で器具や爪を近づけると、角膜を直接穿孔する致命的な事故につながります。
  3. 水道水に顔をつけてパチパチまばたきをする:水道水の浸透圧は涙と大きく異なるため角膜上皮細胞を傷めるだけでなく、前述のアカントアメーバなどの二次感染を誘発します。

現場で行うべき正しい対処法

まず落ち着いて、防腐剤無添加の人工涙液、または使い捨ての洗眼薬を眼球表面にたっぷりと点眼し、自然にまばたきをして涙とともに虫体を眼瞼外へ洗い流すのが最も安全なアプローチです。手元に人工涙液がない場合は、清潔な紙コップに生理食塩水(または煮沸冷却した清潔な水)を満たし、まぶたの縁を洗う程度にとどめます。

眼科受診の緊急性と診断方法

虫が自力で排出されたように見えても、結膜嚢の奥深くに虫の脚や卵、残肢が遺残しているケースがあります。眼科では「細隙灯顕微鏡(スリットランプ)」を用いて強拡大下で角膜・結膜の傷や異物の有無を精査します。万が一、生きた寄生虫が確認された場合の「眼球寄生虫摘出手術」は、基本的には点眼麻酔を施したうえで、微細鑷子(医療用ピンセット)を用いて虫体を傷つけずに慎重に摘出する処置が取られます。健康保険が適用される一般的な外来手術・処置の範囲内であれば、自己負担額は数千円から1万円前後で収まるケースがほとんどです。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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