肩後面の痛む原因は小円筋?作用・支配神経と効果的ほぐし方を徹底解明

肩後面の痛む原因は小円筋?作用・支配神経と効果的ほぐし方を徹底解明とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

「肩の後ろから腕の外側にかけて、重い鉛が入ったような鈍痛が続く」「押すと飛び上がるほど痛い場所がある」という訴えの背後には、小円筋に関連する2大トラブルが潜んでいます。それが筋膜のトリガーポイントと、四辺形間隙(クアドリラテラルスペース)における腋窩神経の絞扼障害です。

デスクワークで猫背・巻き肩の姿勢が常態化すると、上腕骨は内旋(内側にねじれた状態)位で固定されます。このとき、外旋筋である小円筋は常に前方へ引き伸ばされる伸張ストレスに晒され続けます。筋肉は過度に引き伸ばされると、断裂を防ごうと反射的に収縮(筋スパズム)を起こし、血流不全に陥ります。その結果、小円筋内に硬いしこりのようなトリガーポイントが形成されます。小円筋のトリガーポイントは、筋肉自体だけでなく、三角筋後部や上腕の後外側へと痛みを飛ばす「関連痛」を引き起こすのが特徴です。

さらに見逃せないのが解剖学的な間隙のトラブルです。肩の後面には、以下の4つの境界によって囲まれたトンネルが存在します。

  • 上縁:小円筋(および肩甲下筋下縁)
  • 下縁:大円筋
  • 内側縁:上腕三頭筋長頭
  • 外側縁:上腕骨外科頸

この間隙は解剖学用語で四辺形間隙(クアドリラテラルスペース:Quadrilateral Space)と呼ばれ、内部を腋窩神経と後上腕回旋動脈が通過しています。小円筋や隣接する大円筋が慢性的に硬化・肥大すると、このトンネルが物理的に狭小化し、通過する腋窩神経を締め付けてしまいます。これが腋窩神経絞扼障害(クアドリラテラルスペース症候群:QLS症候群)です。

QLS症候群を発症すると、肩後面の局所痛にとどまらず、三角筋外側の感覚鈍麻や脱力感、腕を挙げた状態でのしびれが生じます。投球動作のフォロースルーで腕を振り下ろす際や、寝返りを打って肩を下にした際に激痛が走るケースでは、単なる筋肉痛ではなく神経の圧迫が関与している可能性を念頭に置く必要があります。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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