「会う」の尊敬語はお会いする?正しい敬語の使い分けとNgマナー解説

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自分が誰かに会いに行く場面で、最も頻繁に混同されるのが「お目にかかる」と「伺う」の使い分けです。どちらもへりくだる謙譲表現ですが、動詞が持つ意味の焦点が異なります。

「お目にかかる」は、動詞「会う」そのものに対する固有の謙譲語です。「目にかける(目を留めてもらう)」という言葉が語源であり、目上の人の視界に入ることへのへりくだりを含んでいます。場所が相手のオフィスであろうと、中立的なホテルラウンジであろうと、あるいはオンライン会議上であろうと、「対面してコミュニケーションを取る行為そのもの」に焦点を当てて敬意を表します。

対照的に「伺う」は、「行く」「訪ねる」という移動動作に対する謙譲語です。したがって、「明日14時に貴社へ伺います」は「貴社へ行く」という意味であり、厳密には「会う」という動作そのものを敬語化しているわけではありません。この差異を意識すると、次のような高度なビジネス表現を論理的に組み立てられるようになります。

「明日は14時に貴社オフィスへ伺い、〇〇部長にお目にかかりたく存じます」

この一文では、「伺う(行く)」と「お目にかかる(会う)」が重複することなく、それぞれの動作に対して整然と敬意が配分されています。物理的な訪問を伴わないWeb商談などの文脈で「明日Zoomに伺います」と述べるのは不自然であり、この場合は「明日のオンラインミーティングにてお目にかかれることを楽しみにしております」とするのが適切な判断です。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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