健康保険証の色で年収や格差がわかる?噂の真相と仕組みの全貌

健康保険証の色で年収や格差がわかる?噂の真相と仕組みの全貌について徹底解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

健康保険証の色にまつわる誤解のなかでも特に多いのが、「同じ会社の同僚なのに持っている保険証の色が違う」「去年と今年で保険証の色が変わったのは給料が下がったからではないか」という疑念です。

しかし、これらにはすべて制度上の合理的なカラクリがあります。

1. 国民健康保険の色が毎年変わる「カラーローテーション制度」

国民健康保険証は、原則として毎年秋(10月〜11月頃)または隔年で一斉更新されます。多くの自治体では、誤って失効済みの保険証を持参する高齢者や患者を窓口ですぐに見分けられるよう、ベースカラーを年ごとに変更しています。例えば東京都内の某区では、「令和5年度=若竹色(緑系)」「令和6年度=うす藤色(紫系)」「令和7年度=浅黄色(水色系)」のように、4〜5色のサイクルで規則正しくローテーションさせています。本人の所得増減によって色が変わるわけではありません。

2. 協会けんぽや健保組合の「デザインリニューアル」

社会保険(健康保険)であっても、カードの更新や新規発行のタイミングでベースカラーが変更されることがあります。券面のユニバーサルデザイン化、文字の視認性向上、あるいは偽造防止のためのホログラム導入などに伴い、組織全体で新デザインに切り替わることがあります。その結果、「古い時期に入社した社員は濃い青」「直近で入社・再発行した社員は薄い青」といった新旧カードの混在が社内で発生し、「役職や年収で色分けされている」という勘違いを生む土壌となりました。

3. 70歳〜74歳の「高齢受給者証」一体化による変化

かつては保険証とは別紙で交付されていた「高齢受給者証(窓口負担割合が2割または3割であることを証明する書類)」が、カード裏面や券面に一体化されたことで、70歳を迎えたタイミングで券面の色調や枠線のデザインが変化するケースもあります。これも所得ランクではなく、法律で定められた窓口自己負担割合の確認を容易にするためのレイアウト変更です。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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