東出昌大、スキャンダルからの孤高の再起―山暮らしと役者魂
東出昌大、スキャンダルからの孤高の再起―山暮らしと役者魂を詳しくリサーチ! 読者が気になる 情報と解説を凝縮して配信します。
彼の俳優としての転機を振り返る上で、切っても切り離せない作品がある。それが濱口竜介監督が手掛けた映画『寝ても覚めても』だ。カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にも出品された本作で、彼は一人二役という難役を見事に演じ分けた。
共演した唐田えりかとの掛け合いも含め、画面漂う不穏で神秘的な佇まいは批評家から高い絶賛を受けた。濱口監督特有の、感情を意図的に排した本読みの手法を通じ、彼は「棒読み」と揶揄されることもあった自身の独特なセリフ回しを、唯一無二の演出効果へと昇華させたのだった。この経験こそが、彼の役者としての核を決定づけたと言っても過言ではない。