ゆず『友 〜旅立ちの時〜』歌詞の意味と誕生秘話|卒業合唱で泣ける理由を徹底解剖
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ゆずの通算38枚目のシングルとして2013年9月にリリースされた『友 〜旅立ちの時〜』は、第80回NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)中学校の部課題曲、およびNHK『みんなのうた』(2013年8月・9月期)として書き下ろされました。
制作当時、日本中が2011年の東日本大震災による甚大な爪痕と先の見えない不安に包まれていました。作詞・作曲を手掛けた北川悠仁は、被災地への度重なる慰問活動や中学生たちとの対話を通じ、「今、多感な思春期を生きる子どもたちに何を遺すべきか」という重い問いと対峙することになります。
北川は当時の公式インタビューやメディア出演時、「傷を無理に塞ぐような安易な応援歌ではなく、孤独や不安の暗闇の中にいる友の隣にそっと座るような歌を作りたかった」と語っています。合唱曲にありがちな教育的で教条的な言い回しを徹底的に排除し、友人の自死や人間関係の断絶に直面した北川自身の痛烈な実体験と祈りが、このメロディに注ぎ込まれました。
また、NHK『みんなのうた』で放映されたSTUDIO 4℃制作による白黒(モノクローム)を基調としたアニメーションPVも大きな衝撃を与えました。色彩を削ぎ落とした鉛筆画タッチの映像が、過酷な世界へ旅立つ青年の孤独と、心象風景に現れる仲間との絆を鮮烈に描き出し、楽曲の持つ神聖なまでの切なさを視覚的にも決定づけました。