谷川俊太郎『生きる』の真意と解釈|教科書の名詩が刺さる理由

谷川俊太郎『生きる』の真意と解釈|教科書の名詩が刺さる理由に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

谷川俊太郎は1931年、哲学者・谷川徹三の長男として東京に生まれました。1952年に処女詩集『二十億光年の孤独』で文壇に鮮烈なデビューを果たして以来、詩作のみならず絵本、エッセイ、翻訳(『スヌーピー(ピーナッツ)』や『マザー・グースのうた』など)、校歌・合唱曲の作詞など、日本語の可能性を極限まで押し広げる活動を続けました。

『生きる』が収録された詩集『ことばあそびうた』や関連アンソロジーが刊行された1970年代初頭は、高度経済成長の影で公害問題やベトナム戦争が影を落とし、人々の価値観が大きく揺らいだ時代です。そうした時代背景のなかで、谷川俊太郎は難解な観念論に逃げ込むことなく、手触りのある確かな言葉で人間の生を記述しようと試みました。

代表作・詩集名刊行年・形態主題・作風の特徴『生きる』との連関・位置づけ『二十億光年の孤独』1952年(創元社)宇宙的広がりと若者の実存的孤独「地球の回転」など宇宙的視座の原点となる記念碑的処女作『生きる』(絵本版含む)1971年作詩 / 2017年絵本化日常の身体性と世界の同時性、生命の肯定生涯を通じた最高峰の代表作。教科書採録率もトップクラス『マザー・グースのうた』1975年〜(草思社)軽妙な韻律とナンセンスの翻訳文学言葉のリズム、音読・朗読時の心地よさを追求した言語感覚の結晶『みみをすます』1982年(福音館書店)聴覚を通じた自然と人間の交歓「犬がほえる」「海はとどろく」など知覚描写の深化形『すき好きノート』2012年(PARCO出版)読者自身が書き込む参加型アートブック詩を読者自身の体験へと接続する実践的アプローチの展開
阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest