子宮筋腫でお腹が出る?写真でわかる見た目の特徴と肥満の見分け方
子宮筋腫でお腹が出る?写真でわかる見た目の特徴と肥満の見分け方とは一体何なのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
子宮筋腫によってお腹が突き出る現象は、臨床の現場では決して珍しくありません。しかし、すべての筋腫でお腹が出るわけではなく、発生する「部位」と「大きさ」によって外見上の現れ方は大きく異なります。
子宮は本来、骨盤の奥深くに収まる鶏卵ほどの大きさ(縦約7cm、横約4cm)の臓器です。筋腫が3〜4cm程度であれば骨盤内に収まっているため、外見からお腹の膨らみとして認識されることはまずありません。外見に明らかな変化が生じ始めるのは、筋腫が直径7cm〜8cm(グレープフルーツ大)を超え、骨盤の縁を越えて腹腔内へとせり上がってくる段階からです。10cm〜15cm(大人の頭大や小玉スイカ大)に達すると、外見上も明らかに下腹部が前方に突き出し、妊娠5〜6ヶ月前後の妊婦のようなシルエットを描くようになります。
見た目に最も大きな影響を与えるのが、子宮の外側(腹腔側)に向かって発育する「漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)」です。このタイプは子宮内膜から離れた場所で育つため、月経痛や過多月経といった自覚症状が極めて出にくく、気付かないうちに15cm〜20cm、重量にして1kg〜2kg以上に巨大化するケースが少なくありません。一方、子宮の筋肉の層内にできる「筋層内筋腫」や、内側の空洞に突き出す「粘膜下筋腫」は、サイズが小さくても貧血や激しい出血を引き起こしやすいため、お腹が目に見えて大きくなる前に発見される傾向があります。
婦人科クリニックの診察室で撮影される「エコー写真(経腹・経膣超音波検査)」では、この突き出た塊の正体がはっきりと可視化されます。正常な子宮組織が均一な灰色に映るのに対し、子宮筋腫は境界が明瞭な丸い結節として低エコー(周囲より黒っぽい影)や不均一な層状構造として描写されます。さらに確定診断のために行われる骨盤部MRI写真では、骨盤内を埋め尽くし、膀胱を前下方へ押し潰し、背側の直腸を圧迫している巨大な筋腫の輪郭が鮮明に浮かび上がります。