インド国旗の色の意味と24本車輪の真相|ガンディーの葛藤と変遷

インド国旗の色の意味と24本車輪の真相|ガンディーの葛藤と変遷の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

インド国旗はヒンディー語で「3つの色」を意味するティランガ(Tiranga)の愛称で呼ばれます。上からサフラン色(オレンジ)、白、緑の横縞が均等に配されたこのトリコロールには、多様な言語と信仰を抱える広大な連邦国家を1つに束ねるための、極めて深遠な思想が込められています。

最上段のサフラン色の象徴は、インド文化において古くから「放棄」「清廉」「無私」の精神を表す高貴な色とされてきました。初代副大統領であり、世界的な哲学者でもあったサルヴパッリー・ラダクリシュナン博士は、1947年7月22日の憲法制定会議において次のように力説しています。

「サフラン色は私心を捨てること(Renunciation)を表す。我々の指導者や国民は、物質的な利益への執着を捨て、自らを国家と公衆への奉仕に捧げなければならない」

指導者が自己の私利私欲を捨て、公のために生きる覚悟を持つこと。それこそがサフラン色が最上位に置かれた最大の理由です。

中段のインド国旗緑と白の意味にも明確な道徳的基盤があります。純白のラインは「真理(サティヤ)」と「平和(シャンティ)」、そして人類の歩むべき公正な道を照らす光を意味します。嘘偽りのない清らかな倫理観こそが、国家の背骨でなければならないという祈りです。

そして最下段のグリーン(濃緑色)は、肥沃なインドの大地、農業の実り、そして生命の尽きない繁栄を指し示しています。天上の精神性(サフラン)と清浄な倫理(白)に導かれながら、足元にある母なる大地(緑)に根ざして民衆の生活を豊かにする。ティランガの3色は、単なる色彩の調和ではなく、国家統治の包括的な曼荼羅(まんだら)を描き出しているのです。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest