人の顔が覚えられないテストと病気の真相|相貌失認の自己診断と対処法
人の顔が覚えられないテストと病気の真相|相貌失認の自己診断と対処法に関する専門家の意見を詳しく解説いたします。
自分の顔認識力に不安がある場合、まずは世界基準で用いられているスクリーニング尺度や心理テストを通じて客観的な数値を確認することが有効だ。専門機関でも一次スクリーニングとして使われる代表的なツールが存在する。
最も手軽に自己評価できるのが、国際的に広く活用されている相貌失認の自己申告尺度「PI20(20-item Prosopagnosia Index)」の日本語版だ。これは20問の設問に対し、「全く当てはまらない」から「非常に当てはまる」までの選択肢で回答する形式で、約3分あれば無料で実施できる。「街中で知人に会っても気づかないことが多い」「映画の登場人物を見分けるのが苦手だ」といった日常の実感を数値化し、自身の顔認識の困難度合いを可視化する。
より客観的な認知能力を測定するテストとしては、ハーバード大学やユニバーシティ・カレッジ・ロンドンなどの研究チームが共同開発したケンブリッジ顔記憶テスト(CFMT: Cambridge Face Memory Test)が有名だ。CFMTでは、髪の毛や衣服といった輪郭の手がかりを排除した白黒のターゲットの顔を記憶し、異なる角度やライティング、視覚ノイズが加えられた画像の中から正解の顔を選び出す。直感的な勘や文脈による推測を完全にシャットアウトした状態で、純粋な顔認識機能のみをミリ秒単位で測定できる。