知る」謙譲語、実は間違えていた?存じると存じ上げるの正しい使い分け完全版

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ビジネスパーソンを長年悩ませてきた疑問の一つが、知るの謙譲語「存じる」と「存じ上げる」の使い分けです。どちらも自分がへりくだることで相手に敬意を示す「謙譲語」に属しますが、決定的な違いは「認識の対象が物事(情報)か、特定の人物か」という点にあります。

対象が会社名、規約、日程、ニュースといった客観的な情報やデータである場合、用いるべき表現は「存じる(存じております)」です。これに対して、取引先の担当者や社外のキーパーソンなど、敬意を払うべき生身の「人」が対象となる局面では、存じ上げておりますの対象と真相として「存じ上げる」を選択するのが正しい作法となります。

さらに「存じる」という動詞には、古語の「思ひ定む」「心得る」に由来する背景があり、「知っている」という意味に加えて「思う・考える」の謙譲語としても機能します。「~と存じます」というフレーズが「~と思います」の意味で頻繁に使われるのはこのためです。文脈に応じて「知識としての把握」なのか「意見としての思考」なのかを整理しておくと、文章の重複や不自然な響きを自然に回避できます。

存じ上げると存じるの違いと使い分けを感覚ではなく文法構造として腹落ちさせておくことこそが、咄嗟の電話応対や重役との打ち合わせで淀みなく言葉を紡ぎ出すための第一歩です。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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