尼崎センタープール前駅の真相|水泳場なき駅名の由来と治安
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「尼崎センタープール前駅」という駅名が誕生した背景には、日本の公営競技黎明期における独自の命名カルチャーが存在します。駅の北側に直結する「ボートレース尼崎」は、1952年(昭和27年)に開設されました。当時、競艇用の人工池を建設するにあたり、広く親しまれる名称として一般公募が行われ、中央に位置する広大な水面を指して「尼崎センタープール」という愛称が選定された経緯があります。
英語圏において競艇の水面や人工池を「Pool(プール)」と呼ぶ慣習があり、決して学校の25メートルプールや市民水泳場を指しているわけではありません。その後、1963年(昭和38年)に阪神電気鉄道が競艇場へのアクセス駅として正式に新設開業した際、この親しまれた施設名をそのまま採用して「尼崎センタープール前駅」と名付けられました。
駅名にカタカナ表記が混ざる私鉄駅は今でこそ珍しくありませんが、昭和30年代当時としては極めてハイカラで斬新なネーミングでした。現在でもそのインパクト抜群の駅名は、鉄道ファンや公営競技ファンのみならず、関西を訪れる多くの人々の記憶に刻まれ続けています。