オートクチュールとは?値段の真相とプレタポルテとの違いを徹底解剖
オートクチュールとは?値段の真相とプレタポルテとの違いを徹底解剖について詳しく解説いたします。専門家の見解をお届けします。
私たちが百貨店やブティックで見かけるハイブランドの洋服は、どれほど高額であっても、その大半は「プレタポルテ(Prêt-à-porter=高級既製服)」に分類されます。オートクチュールとプレタポルテの境界線は、単なる品質の優劣ではなく、根本的な製造哲学と流通構造に存在します。
プレタポルテは1960年代、オートクチュールの顧客離れや大衆消費社会の到来に対応して本格化したビジネスモデルです。サイズ展開(S・M・Lなど)が存在し、工場生産ラインを用いて一定数を量産し、世界中の店舗で即座に購入できます。対してオートクチュールには、規格サイズという概念そのものが存在しません。顧客一人ひとりの体型をミリ単位で採寸し、専用のボディ(トルソー)を起こした上で、最低でも2〜3回に及ぶ綿密な仮縫い(トワル)を経て仕立て上げられます。
両者の構造的な違いを、客観的データと現場の制作基準から比較したものが以下の表です。