犬のお尻歩きは危険信号?肛門腺絞りの正しいやり方と破裂を防ぐ全知識
犬のお尻歩きは危険信号?肛門腺絞りの正しいやり方と破裂を防ぐ全知識についての真相を徹底解説します。
動物病院の診察室において、獣医師が頻繁に遭遇するのが「お尻歩きを放置していたら、突然お尻から出血して穴が空いた」という飼い主の悲痛な訴えです。臨床獣医学のデータや診察現場の症例報告によると、犬お尻歩き理由の約8割は、肛門嚢に分泌物が過剰に溜まったことによる不快感や掻痒感に起因しています。
犬は自分で違和感を解消しようと、お尻を執拗に床へこすりつけたり、尻尾の付け根を前歯でカジカジと噛み続けたり、肛門周囲をエンドレスに舐め回す行動を見せます。これを単なる癖や愛らしい仕草と見誤ると、袋の内部で細菌が異常増殖して「肛門嚢炎」を発症し、やがて皮膚組織が自壊してしまいます。
恐ろしいのは肛門腺破裂の症状です。破裂直前の犬は、患部が熱を持って赤く腫れ上がり、排便時に甲高い悲鳴を上げるほどの激痛に見舞われます。皮膚が破れると、悪臭を放つ膿と血液が混ざった赤褐色の液体が噴出し、肛門の横に目視できるほどの穴が開いてしまいます。ここまで悪化すると、抗生剤の長期投与や患部の連日洗浄、最悪の場合は壊死組織の切除手術が必要となり、動物にとっても飼い主にとっても過大な肉体的・経済的負担を強いられることになります。