アブに刺された激痛と腫れを放置するな!皮膚科医が教える緊急処置
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アブによる咬傷は、臨床医学において虫刺症(昆虫刺咬症)に分類されるれっきとした疾患です。公益社団法人日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも示されている通り、虫刺症に対する生体反応には、刺された直後に現れる即時型反応と、1〜2日後にピークを迎える遅延型反応の2段階が存在します。
刺された直後は大した腫れに見えなくとも、翌日以降に患部が熱を帯びて硬く腫れ上がり、歩行困難や関節の曲げ伸ばしが制限されるほどの症状に発展するのがアブ咬傷の典型的な経過です。この時間差トラップによって受診が遅れ、治癒までに数週間を要する患者が後を絶ちません。
さらに警戒すべきは、全身性のアレルギー反応であるアナフィラキシーです。過去にアブやハチに刺された経験がある人は特にリスクが高く、咬傷から数分から数十分の間に全身の蕁麻疹、冷や汗、めまい、呼吸困難、血圧低下といったショック症状が現れることがあります。これは局所の皮膚トラブルにとどまらない生命の危機であり、一刻の猶予もない救急搬送の要請が必要です。