耳垢掃除だけで耳鼻科は迷惑?医師が推奨する理由と費用・受診頻度
耳垢掃除だけで耳鼻科は迷惑?医師が推奨する理由と費用・受診頻度について分かりやすく解説いたします。詳細な分析をお届けします。
無理な自己掃除や長期間の放置によって耳垢が外耳道を完全に塞いでしまう状態を、医学用語で「耳垢栓塞(じこうせんそく)」と呼びます。
耳垢栓塞に陥ると、以下のような自覚症状が現れます。
- 音がこもって聞こえる、明らかな難聴や耳閉感(詰まった感じ)
- 自分の話し声が頭の中に異常に響く(自声強調)
- 耳の奥でガサガサ、ゴロゴロと異音がする耳鳴り
- 耳垢が神経を圧迫することによる違和感や軽いめまい
プールや入浴、洗髪の後に「突然耳が聞こえなくなった」と慌てて受診するケースの多くは、奥に溜まっていた乾燥耳垢が水分を吸ってスポンジのように膨張し、外耳道を完全に密閉してしまったことが原因です。
完全に硬化・固着してしまった耳垢栓塞に対しては、無理に引っ張ると激痛や出血を伴うため、「耳垢水(炭酸水素ナトリウム溶液など)」と呼ばれる専用の点耳薬を使用します。クリニックで数分間浸すか、数日間にわたり自宅で点耳して耳垢を十分にふやかし、柔らかく溶かした状態で微温水洗浄や吸引を行って安全に除去します。重度の状態であっても、専門医のもとであれば外耳道を傷つけることなく確実に治療可能です。