野村克也の参謀・橋上秀樹の現在とは?巨人での手腕とId戦術の真相
野村克也の参謀・橋上秀樹の現在とは?巨人での手腕とId戦術の真相についての真相をご紹介します。
インターネット上の議論において、橋上氏に対して時折見られるのが「データを信奉しすぎて型にはめようとするのではないか」「理詰めで選手をがんじがらめにする管理野球ではないか」というステレオタイプな懸念です。
しかし、実際の橋上氏の戦術論を深く掘り下げると、そうした見解が完全な誤解であることが分かります。彼が実践しているのは「データを盲信すること」ではなく「データの裏にある人間心理を読むこと」です。
たとえば、相手バッテリーが「追い込んでからの決め球としてフォークを投げる確率が80%」というデータがあったとします。凡庸な指導者であれば「フォークを意識しろ」と指示するだけですが、橋上氏の戦術は異なります。
「相手バッテリーも『こちらのベンチがフォークを狙っている』と察知しているはずだ。ならば、ピンチの場面で捕手はサインに首を振らせて直球で裏をかこうとする心理が働くのではないか」
このように、相手の裏の裏を読む心理戦こそが橋上流ID野球の神髄です。さらに、新潟アルビレックスBCの監督時代には、失敗を恐れて消極的になる若い選手に対し、頭ごなしの叱責を一切排除し、「なぜそのプレーを選択したのか」というプロセスだけを問う対話型マネジメントを実践しました。現代の心理学でいう「心理的安全性」の重要性を、野村イズムを通じて数十年も前から現場で実践していたのです。