副鼻腔炎の黒幕は歯?悪臭と長引く鼻水の真相・耳鼻科と歯科の選び方

副鼻腔炎の黒幕は歯?悪臭と長引く鼻水の真相・耳鼻科と歯科の選び方とは一体何なのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

Q1:奥歯に痛みが全くないのに「歯が原因の副鼻腔炎」と診断されました。誤診の可能性はありませんか?
A1:誤診ではなく、歯性上顎洞炎では極めて頻繁に見られる臨床像です。原因歯の神経が過去の治療ですでに抜かれていたり、虫歯の進行によって神経が自然に壊死(死滅)していたりする場合、歯痛を感じる神経線維そのものが機能していません。痛みを感じないまま骨の中で膿が蓄積し、上顎洞を破って鼻の症状だけが現れます。歯科用CTによる三次元画像で歯根周囲の骨吸収を確認すれば、確定診断が可能です。

Q2:耳鼻科と歯科、どちらのクリニックを先に受診すべきですか?
A2:片側だけの悪臭を伴う黄色い鼻水、あるいは過去に上奥歯を治療した記憶がある場合は、「歯科用CTを備えた歯科医院(口腔外科または歯内療法)」と「耳鼻咽喉科」の両方の受診が視野に入ります。高熱や激しい顔面痛など急性症状が重い場合はまず耳鼻科で抗生物質の処方や応急排膿を受け、痛みが一段落した段階ですぐに歯科でCTを撮影して原因歯の特定へ進むのが最も合理的で失敗のない受診順序です。

Q3:原因となっている歯を抜歯すれば、内視鏡手術を受けなくても鼻の症状は完治しますか?
A3:抜歯によって感染の根本原因が失われるため、上顎洞の粘膜障害が軽度〜中等度であれば、抜歯後1〜3ヶ月程度で洞内の粘膜は自然に回復し、鼻症状も消失します。ただし、数年にわたり放置して粘膜がポリープ状に分厚く変性していたり、鼻の換気口(自然口)が物理的に完全に塞がってしまっている場合は、抜歯後も副鼻腔内に膿が停滞し続けるため、耳鼻咽喉科での内視鏡下副鼻腔手術(ESS)が必要となります。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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