ハルビン反日感情の現在と治安の実態|日本人旅行の危険度を徹底検証

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一方で、実生活における市民感情はどうでしょうか。ハルビン市内の日系企業関係者や大学に留学する現地在住日本人の評判と声を集約すると、インターネット上の過激な言説と現場の体感には驚くほどのギャップが存在することが分かります。日系製造業に勤務する40代の日本人駐在員は、社内インタビューで次のように語っています。

「冬に中央大街のロシア料理店に入り、店員に日本語で話しかけられて困惑したことがあります。日本のアニメやファッションが好きな若者は多く、日常の会話で日本人だと名乗って嫌がらせを受けた経験は過去3年間で一度もありません。ただし、歴史問題や領土問題に話題が及んだ瞬間に、空気が凍りつく瞬間があるのは事実です。彼らの中には『個人の日本人』と『国家としての日本』を明確に切り分ける知的な分別と、決して譲れない愛国的規範が同居しています」

この二面性は、世界的イベントであるハルビン氷祭りネットの反応にも色濃く反映されています。中国のSNS「微博(ウェイボー)」や「小紅書(RED)」では、氷祭りの華やかなライトアップや精巧な氷像を賞賛する投稿が大半を占める一方で、日本の観光メディアがハルビンを紹介すると、「731部隊の歴史を直視せよ」「氷祭りの前に記念館へ行くべきだ」といった歴史的言及が一定数書き込まれます。かつて起きたような中国反日デモと現地の真相を検証すると、街頭での暴動は当局の強力な統制により完全に抑え込まれているものの、その抑圧されたエネルギーがネット空間の過激な言論として噴出している構造が浮き彫りになります。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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