赤ちゃんが時間差で吐く原因とは?ヨーグルト状の嘔吐と受診目安を解説
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ネット上のQ&Aサイトなどで頻繁に見受けられる危険なアドバイスの一つに、「吐いて胃が空っぽになったのだから、すぐに母乳やミルクを足してあげるべきだ」という言説があります。これは臨床医学の観点から見れば重大な誤りです。
一度嘔吐した赤ちゃんの胃粘膜や食道は、逆流した胃酸によって過敏な状態に晒されています。吐いた直後に急いで追加のミルクを流し込めば、胃に急激な物理的負荷がかかり、迷走神経反射を介して二次的な嘔吐を誘発する悪循環に陥ります。吐瀉物を誤嚥して気管へ詰まらせるリスクも跳ね上がります。
正しい対処法は、吐いた後最低でも30分から1時間は胃腸を休ませることです。口の中を湿らせたガーゼで拭って清潔にし、縦抱きで背中を優しくさすりながら落ち着かせます。喉の渇きを激しく訴える場合は、30分ほど経過してから湯冷ましや乳児用経口補水液をスプーン1杯(5ml程度)から慎重に与え、吐き気が治まっていることを確認した上で、通常の半量程度の授乳から再開するのが鉄則です。
また、「黄色い吐瀉物は母乳の成分だから大丈夫」というネット上の俗説も極めて危険です。母乳由来の黄色と、十二指腸から逆流した赤ちゃん黄色い嘔吐胆汁(蛍光ペンを思わせる鮮やかな黄緑色や濃い黄色)は全く異なります。胆汁混じりの嘔吐は、中腸軸捻転症や腸閉塞といった、数時間単位での処置遅れが腸管壊死につながる緊急疾患の決定打です。迷わず医療機関へ連絡しなければなりません。