鼻の穴の中にニキビ?激痛の正体「めんちょう」と正しい治し方
鼻の穴の中にニキビ?激痛の正体「めんちょう」と正しい治し方とはどのようなものなのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。
鼻腔周辺に生じる赤みや腫れを「すべてニキビ」と一括りにしてしまうのは、適切な初動対処を遅らせる最大の原因となります。毛穴の常在菌であるアクネ菌が皮脂の詰まりを足がかりに増殖する「尋常性ざ瘡(一般的なニキビ)」と、鼻の穴に多発する細菌感染症とでは、原因菌も組織の破壊深度も全く異なります。
鼻腔付近で生じる炎症疾患は、進行度と侵襲範囲によって明確に分類されます。毛穴の浅い部分に限定された細菌感染を「毛嚢炎(毛包炎)」と呼び、これが鼻前庭全体のびらんや亀裂を伴って皮膚炎化した状態を「鼻前庭炎」と診断します。そして、感染が毛穴の奥深くにある皮下組織や軟骨膜にまで達し、高度の化膿と壊死を伴う限局性炎症となったものを「せつ(癤)」、それが顔面の中央部に生じたケースを俗称として「めんちょう(面疔)」と呼びます。
以下の比較表は、鼻腔周辺に生じる代表的な4つの病態について、その臨床的特徴と識別基準をまとめたものです。
鼻の中に硬いしこりが生じ、赤みが小鼻の外側や鼻の頭にまで波及している場合、それはすでに単なる毛嚢炎の枠を超え、組織深部まで炎症が及んだ「めんちょう」へと重症化しているシグナルです。自力での軽快を待つ段階は過ぎており、速やかな医療介入が求められます。