豆腐を毎日食べた男性の体に何が?腎結石420個摘出の真相と適量
豆腐を毎日食べた男性の体に何が?腎結石420個摘出の真相と適量とはどのようなものなのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。
ネット上に流布する言説の中で、最も修正すべき誤解は「結石を防ぐためにカルシウムを制限すべき」という逆効果の思い込みです。
かつては「結石の原因がカルシウムなら、カルシウムの摂取を減らせば良い」と考えられていた時代がありました。しかし現代の泌尿器科学において、この考えは完全に否定されています。食事中のカルシウム摂取を極端に減らすと、腸内でシュウ酸とカルシウムが結合できなくなります。その結果、余ったシュウ酸が単独で血液中に吸収され、腎臓へダイレクトに送り込まれて尿中シュウ酸濃度が跳ね上がり、かえってシュウ酸カルシウム結石のリスクを劇的に高めてしまうのです。
何さんの事例で問題視されたのは、カルシウムの存在そのものではなく、「極度の脱水状態」でした。適切な水分補給が保たれていれば、結晶化する前に尿として体外へ洗い流されていたはずです。「豆腐を食べるから結石ができる」のではなく、「豆腐を食べながら十分な水を飲まないから結石ができる」というのが医学的な事実です。