壁式鉄筋コンクリート造は地震最強?住んで後悔する理由とリノベの限界
壁式鉄筋コンクリート造は地震最強?住んで後悔する理由とリノベの限界について押さえておきたい 理由を分かりやすく解説いたします。
Q1:壁式RC造のマンションは、リノベーションで耐力壁を少しでも削ることはできますか?
A1:原則として不可能です。耐力壁は建物全体の耐震安全性を担保する主要構造部であり、区分所有法上の「共用部分」に該当します。構造上も法律上も、個人の判断でコンクリート壁を削る(ハツリ・スリット加工・撤去)ことは認められません。室内の間仕切り壁であっても、叩いてコンクリートの鈍い音がする場合は耐力壁であるため撤去不可です。木や石膏ボードで造作された非耐力壁のみ撤去できます。
Q2:壁式構造のマンションは築40年を超えていても大地震に耐えられますか?
A2:適切な維持管理がなされていれば、極めて高い耐震性を維持しているケースが大半です。1981年の新耐震基準導入前の建物であっても、壁式RC造は基準を満たす壁量が元から入っているため、耐震診断で高い評価(Is値0.6以上)を得られる確率がラーメン構造より格段に高くなっています。ただし、コンクリートの中性化や鉄筋の錆、外壁のクラック補修が適切に行われているかを修繕履歴で確認することが必須です。
Q3:ラーメン構造と壁式構造の外見や図面での見分け方はありますか?
A3:間取り図を見ることで容易に判別できます。部屋の四隅に黒い四角(柱型)が描かれておらず、部屋の境目や壁のラインがすべて均一な太線で描かれている場合は壁式構造の可能性が高いです。また、外観上も5階建て以下の低層マンションで、窓の配置が規則正しく並び、外壁に柱や梁の凹凸が見られないのが壁式構造の典型的な特徴です。
Q4:壁式構造はなぜ5階建てまでに制限されているのですか?
A4:建築基準法施行令および平成13年国土交通省告示第1026号において、建物の自重バランスと地震時の脆性破壊(せん断破壊)を防ぐため、階数5以下、軒の高さ20m以下に規制されているためです。6階以上の建物をすべて重厚なコンクリート壁で構成すると、下層階に過大な鉛直荷重がかかり、大地震時に壁が粘り強さを発揮する前に破断するリスクが生じるためです。