料理の仕上がりが激変する粉の境界線!片栗粉と薄力粉の違いを解読
料理の仕上がりが激変する粉の境界線!片栗粉と薄力粉の違いを解読の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。
厨房のプロフェッショナルたちは、二者択一の罠に陥らない。彼らが実践する裏技の筆頭が「ハイブリッドブレンド」だ。片栗粉と薄力粉を「7対3」あるいは「6対4」で配合する。薄力粉のグルテンが肉に密着して旨味を逃さずきつね色の香ばしさを作り、片栗粉のデンプンが外殻にガラスのような硬度を与えてザクザクした食感を長持ちさせる。両者の弱点を相殺し、長所だけを取り出す合理的アプローチだ。
さらにプロが徹底するのが、とろみづけにおける「温度の支配」である。水溶き片栗粉を加える際、火を止めてから回し入れ、再び強火で完全に沸騰させて1分以上加熱し続ける。多くの家庭では、粉を入れた瞬間に火を止めてしまう。これではデンプンの糊化が中途半端に終わり、唾液に含まれるアミラーゼによって時間の経過とともにとろみがシャバシャバの水に戻ってしまう。デンプンの分子を完全に糊化させ、安定化させるには、中心温度を85度以上に引き上げる加熱が欠かせない。