大型車の命綱リターダーとは?排気ブレーキとの違いや仕組みを徹底解説
大型車の命綱リターダーとは?排気ブレーキとの違いや仕組みを徹底解説に関する基本知識をわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
「リターダー」という言葉は、自動車工学以外のまったく異なる2つの業界でも日常的に使われています。語源であるラテン語・英語の「Retard(遅らせる、阻止する、減速させる)」に由来する同名技術の正体を知っておくと、知識の幅が広がります。
必読記事
1. 製パン業界における「リターダー(発酵遅延機)」
ベーカリーや製パン工場において、パン生地のイースト菌による一次発酵・二次発酵を一時的に停止・遅延させる業務用保冷機器を「リターダー(またはドゥコンディショナー)」と呼びます。
パン生地を1℃〜5℃前後の低温・高湿度環境に保つことで、生地の乾燥を防ぎながらイースト菌の活動だけを眠らせます。タイマー設定によって早朝の開店時間に合わせて自動で温度を上昇させ、本格的な発酵を再開させることができます。これにより、パン職人が真夜中の2時や3時から出勤して仕込みを行う過酷な労働環境を劇的に改善し、働き方改革を推進する原動力となっています。
2. 模型・プラモデル業界における「リターダー(乾燥遅延剤)」
ガンプラやスケールモデルの塗装において、Mr.カラーなどに添加する「リターダーマイルド」や「アクリルリターダー」は、塗料の乾燥スピードを意図的に遅らせる化学添加剤(有機溶剤)です。
塗料は通常、塗った直後から溶剤が揮発して固まり始めますが、乾燥が早すぎると筆塗りのハケ跡(筆ムラ)が残ったり、エアブラシ塗装時に空気中で塗料の粒子が半乾燥して表面がザラザラになる「梨地現象」が起きます。リターダーを数滴混ぜることで、塗膜の表面張力によって塗料が滑らかに広がる「セルフレベリング効果」を促進し、鏡面のような美しいツヤあり塗装を実現します。