シティボーイとは?Popeyeが紡ぐ歴史と2026年最新トレンドの真実
シティボーイとは?Popeyeが紡ぐ歴史と2026年最新トレンドの真実について知っておくべき ポイントを分かりやすく解説いたします。
「シティボーイ」という言葉の直接の起源は、1976年にマガジンハウス(当時は平凡出版)が創刊した男性ファッション誌『POPEYE』にあります。同誌の創刊号に掲げられたサブタイトル「Magazine for City Boys」こそが、すべての始まりでした。当時、ベトナム戦争後のアメリカ西海岸から届いたスケートボード、ジョギング、スニーカーといった最新の若者カルチャーを日本に紹介し、都会でアクティブに生きる男性像を提示したことが大きな衝撃を与えました。
その後、1980年代のバブル期には高級車やブランドスーツを愛好する消費志向の強いスタイルへと一時的に変容したものの、言葉自体の輪郭は時代の波の中で次第に拡散していきました。この概念に決定的な転機をもたらしたのが、2012年に木下孝浩氏が『POPEYE』の編集長に就任した際の大規模なリニューアルです。
木下氏は、単に最新トレンドを追いかけるのではなく、「都会で暮らす知的好奇心旺盛な男たち」という原点への回帰を宣言しました。当時のインタビューや編集方針の言説を紐解くと、氏が目指したのは「流行に流されない審美眼を持ち、日常の些細な散歩や読書、喫茶店での時間を豊かに楽しむ人物像」でした。このリニューアルを契機に、1960年代から続くアメリカントラディショナルやアイビースタイルを現代的なゆったりとしたサイジングで再解釈する「ネオ・シティボーイ」カルチャーが爆発的に定着したのです。